自動化ツールの見積もりは、数え方の勉強から始まります。Zapierは成功したアクションを数え、Makeはモジュールの実行を数える。同じ業務でもツールごとに消費数が違い、見積もりのたびに課金仕様のページを開くことになります。
Activepiecesの答えはシンプルです。フローが1回動いたら1クレジット。中に何ステップあっても同じ。この記事では公式料金を一次資料に、この課金設計が効く業務と、オープンソース版・セルフホストの「無料」の本当の範囲を確かめます。
見積もりの変数は「月に何回フローが動くか」だけ。ステップ数で消費が膨らむZapier・Makeの弱点を、そのまま裏返した設計。
Activepiecesの課金単位は公式料金ページに一文で書かれています。“Running a flow costs 1 credit, however many steps are in it.”。フローを1回実行したら1クレジット——中に何ステップあっても変わりません。
| 数え方 | 消費量 | |
|---|---|---|
| Activepieces | フロー実行1回=1クレジット | 100クレジット |
| Zapier | 成功したアクションごとに1タスク | 約1,000タスク(10×100) |
| Make | モジュール実行ごとに1クレジット | 約1,000クレジット以上 |
| プラン | 月額 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| Free | $0 | 毎日リフレッシュされるクレジット枠(上限あり) |
| Plus | $16 | Freeの3倍のクレジット・5ユーザーまで・超過は従量 |
| Team | $166 | Plusの5倍のクレジット・25ユーザー |
| Ultimate | 個別見積もり | 年間一括のクレジット・ユーザー無制限 |
Zapierはトリガー・Filter等を数えないため実際の差はやや小さい。桁感をつかむための概算。
Running a flow costs 1 credit, however many steps are in it.出典Activepieces 公式料金ページ 一次情報を確認2026-08-14 この内容の有効期限2027-02-14
個人・小規模の自動化なら本当に無制限無料。チーム統制(プロジェクト分離・API操作・管理機能)が要る規模から有料になる。
Activepiecesのコミュニティ版は、MITライセンスのオープンソースです。公式の表現は“free forever, with no cap on runs, users, or flows”。実行数・ユーザー数・フロー数に上限なく永久無料、と明言されています。クラウド版のクレジットの話は、セルフホストには適用されません。
| コミュニティ版(無料) | 有料プランが必要 | |
|---|---|---|
| フロー作成・実行 | 無制限 | — |
| ユーザー数 | 無制限 | — |
| AIエージェント・チャット | × | ○ |
| プロジェクト分離・API操作・管理機能 | × | ○ |
セルフホストできるオープンソース自動化としてはn8nが先行しています。n8nはコードでの制御力と実績で勝り、ActivepiecesはMITライセンスの緩さと課金の数えやすさで勝ります。n8nのライセンス(Sustainable Use License)は商用利用に条件がある一方、MITは再配布・組み込みまで自由——自社製品への組み込みを視野に入れるなら、この差が決定打になり得ます。
free forever, with no cap on runs, users, or flows出典Activepieces 公式料金ページ(オープンソース版の範囲) 一次情報を確認2026-08-14 この内容の有効期限2027-02-14
例外はAIステップと従量超過の2つ。AIは自前キーで固定化し、超過の従量課金は上限を決めてから有効にする。
Activepiecesの数えやすさには、把握しておくべき例外が2つあります。どちらも公式料金ページに書かれていますが、見積もりの際に見落とされやすい場所です。
内蔵AIモデルを使うステップは、1クレジットでは済みません。軽量モデルで2、標準モデルで10、最上位モデルで20クレジットと、モデルの重さに応じて消費が跳ねます。自前のAPIキーを繋げば1クレジット+AI事業者への直接支払いに固定できるため、AIを多用するフローは自前キー前提で設計するのが安全です。この構造はMakeのクレジット課金でAIモジュールだけトークン連動になるのと同じ型です。
有料プランのクレジットを使い切ると、従量課金(pay-as-you-go)での超過が用意されています。止まらないのは利点ですが、暴走したフローの分まで自動で課金され続けるリスクと表裏です。月の想定消費を試算し、大きく超えたら通知が飛ぶ運用をセットで組んでください。
対応アプリ(ピース)の数は、Zapierの数千と比べるとまだ少数です。使いたいSaaSのピースが存在するかは、料金より先に確認すべき前提条件になります。ない場合はHTTPリクエストやコードステップで自作することになり、その時点でn8nとの比較に戻るのが実務的な判断です。
同じ課題を持つ会社にとって、動いている設定は「作る時間」を買えるということです。ServiceDockは自作のワークフローやテンプレートを出品できるマーケットプレイスです。手数料や出品の流れは出品者向けページにまとまっています。
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